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釧路のサバ 

3年連続の水揚げ成らず /北海道
最近では海の生態系に変化があり、このような事例も珍しくないようです。

 ◇「ブランド化作戦」ストップ--道東沖海水温が原因
 国内有数の水産基地・釧路港で、2年前にほぼ10年ぶりに水揚げされ、昨年もまとまって捕れたサバが今年、姿を見せずじまいだ。「3年連続」に期待して商品開発やブランド化を推進してきた地元水産業界は完全に肩透かしを食った形。釧路のサバが復活する日は再び来るのだろうか 「北釧鯖(ほくせんさば)――三十年の時を経て甦(よみがえ)る。北海道釧路産鯖!」。釧路港を臨む「くしろ水産センター」2階に事務所を構える社団法人釧路水産協会の机の上に、威勢良く書かれたポスターとチラシが積まれる。本来ならサバの出荷が始まる9月初めにも一斉に全国各地に配布予定だったが、同協会の南圭壮専務理事は「サバが揚がらなくては、配るわけにいかない」と苦笑いを浮かべる。
 復活の兆しが見えた05年。76年の約2万500トンを最後に水揚げ量が急減し、ここ10年はほぼゼロだったサバが突然、約3300トンも水揚げされた。06年は約1890トンとダウンしたが、魚体の大きさに恵まれ、取扱額は約1億4500万円と逆に前年の倍近くになった。年間10万トン以上を水揚げした70年代前半には遠く及ばないが、大いに“サバの復活”を期待させる数字だった。
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 道立釧路水産試験場の分析では、釧路産サバの脂質含有率は20%以上。「三陸産より脂が乗り、(30%と言われる)ノルウェー産よりくどくない」(釧路市の水産加工業者)という利点を持ち、「煮付けや塩焼きなら(下関港で揚がる人気ブランドの)関サバにも負けない」「冷凍物でもおいしい」と評判もいい。今年の水揚げを期待し、回転ずしチェーンの「なごやか亭」を経営する三ツ星レストランシステム(本社・釧路市)は今春から釧路産サバ(昨年の捕獲分)をメニューに導入。地元業者の間でも加工品の開発・販売が相次ぎ、ついに業界全体が一丸となって、前出のポスター類によるブランド化作戦が決定。今や誰もが今年の水揚げを首を長くして待っていた。

 しかし、釧路水試の今年6~7月の調査では、サバが北上を始める7月に道東海域の海水温が上がらず、釧路沖に漁場が形成されなかったと判明。サバを目当てにしていた石川県の巻き網船団も9月上旬には八戸沖へ南下。同14日には釧路港にサバ110トンを水揚げしたが、あくまで八戸産で釧路産ではなかった。
 釧路水試は「04年生まれのサバは約39億尾と、近年では高水準。逆に05~06年は低水準で、この2年間は04年生まれの魚を捕っていただけ」と、2年続いた突然の豊漁の背景を分析。「当然、04年生まれの資源量は減っている上、サバの3歳魚は産卵場所である伊豆諸島周辺を主に回遊するので、八戸沖まで来るのが精いっぱいだった」と、今年の不漁の原因を指摘する。
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 ならば07年生まれのサバの資源量はどうなのか。独立法人水産総合研究センター中央水産研究所(横浜市)は「資源的には不確定要素も多いが、04年に匹敵するか、それを上回る発生量になりそう」と、明るい見通しを示す。釧路水試は「0歳、1歳魚の段階で捕り尽くすのではなく、親魚が一定数生き残るような取り組みを進めれば資源回復は可能」という。
 南専務理事は「鮮魚だけでなく、加工に力を入れないと水産・釧路の再生はない」と力説。その点、加工での付加価値が高いサバは大いに魅力的といい、「今から準備を進め、全国から評価を受けるブランドに育てていきたい」と来年以降を見据えている。

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2007年09月17日 11:59に投稿されたエントリーのページです。

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